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生地・布地のコラム

意外と知らない?生地の素材と織り方による違いを紹介

意外と知らない?生地の素材と織り方による違いを紹介

生地の素材といえば、麻や綿、絹などをイメージする人も多いのではないでしょうか?

実は、生地には同じ素材であっても、織り方によってそれぞれ特徴が異なります。素材や生地の違いを知ることで、生地選びがより楽しくなります。

そこで今回は、生地の素材による違いと生地の織り方による違いについてご紹介します。生地選びに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
 

 生地の素材による違い

生地は素材によってさまざまな特徴があります。まずは、一般的な素材である以下の素材の違いについて紹介していきます。

絹(シルク)

蚕という昆虫が作るまゆから取れる繊維として有名で、保温性、発散性、保湿性に優れているのが特徴です。また染色性もいいので、美しい色に染まります。肌触りがとてもなめらかで柔らかく、重量も軽いのですが、獣毛に比べると強度があります。

その高級感は独特なものがあり、他の繊維では代替えが困難ですが、光沢や風合いについては化学繊維でも見分けがつかないものは存在します。

綿

最もポピュラーな天然繊維である綿は、水分を吸水しやすく、さらに吸った水分をすぐに蒸発させられるという特徴もあるので、速乾性にも優れています。

また、綿は水に濡れるとさらに強度が増すので、洗濯を繰り返しても傷みにくい特徴があります。さらに熱にも強いので、しっかりとアイロンをかけることも可能です。ただしシワになりやすく、水分によって収縮しやすい欠点があります。

麻は天然繊維の中でも最も強い素材で、清涼感や通気性に優れています。水分の吸収や発散が早く、洗濯で汚れを落としやすいといった特徴から高温多湿な夏に最適な素材です。

世界中には、麻の種類が10種類ぐらいはあるといわれていますが、そのうち衣料品として衣類に使用されているのは、リネンとラミーという2種類です。

リネンは、絹に近い滑らかな肌触りを持っていて、そのカラーは少し黄色味を帯びており、その繊維は細く短いのが特徴です。一方、ラミーの方は、太くて長い繊維を持ち、清涼感に優れた特徴を持っています。

ポリエステル

ポリエステルの生地の特徴は、軽くて丈夫なため、世界中で最も幅広く活用されている極めて強い繊維です。

吸水性が低い特徴があり、汗を吸いにくいですが、速乾性があるので、乾きやすいという変わった特徴があります。さらにポリエステルはシワになりにくい素材なので、ほとんどの衣類がノーアイロンでも見栄え良く着用できます。伸縮性があるのでシワがつきにくく、洗濯後は干している重みだけでシワを伸ばすことが可能です。

生地の織り方による違い

ここからは、生地の織り方による違いを紹介していきます。

ブロード

たて糸とよこ糸に同じ太さの糸を使って、たて糸をよこ糸の倍くらいの密度に織った平織りの生地です。表面に滑らかな光沢があり、高い番手になるほど光沢が増します。

ブロードはシンプルであるものの、密に織っているので、適度な耐久性があります、そのため、シャツのような洗い換えが必要な衣服によく用いられているのが特徴です。

オックスフォード

たて糸・よこ糸を2本ずつ引きそろえて、平織りにした生地です。斜子織り(ななめこおり)とも呼ばれます。織り目がはっきりとしていて、少し厚手の生地であることが特徴です。また、通気性が高くて肌触りソフトな点も魅力的なポイントです。主に、ボタンダウンシャツなどを作るのに利用されます。

オックスフォードの中でも、ロイヤルオックスフォードやピンポイントオックスフォードなどは品がよくてしなやかであり、素敵な着こなしを作れる生地となっています。

ローン

細い番手を使用し、密度を粗くした平織り生地です。なめらかで滑りがいいので、広くシャツ地として使われています。

ローンはもともと、フランスで作られた薄手のリネン織物のことを指していました。しかし、現在ではハンカチや夏用のワイシャツによく用いられており、薄く透け感のあるのが特徴です。

ツイル

別名綾織り(あやおり)とも呼ばれます。たて糸、よこ糸をそれぞれ2本以上の間隔で交差させる織り方です。表面に出る糸の面積が多く光沢があり、斜めに畝(うね)が現れる特徴があります。デニム生地もこのツイル素材の一つです。

綿のツイル生地は、よくコットンパンツやジャケットなどの素材として用いられ、あまりシワにならない素材であり、手触りがいいなど特徴があります。

まとめ

今回は生地の素材と織り方による違いについて詳しく紹介してきました。生地は素材だけでなく、織り方によってそれぞれ特徴が違いますので、生地選びをする際は、素材だけでなく、織り方にも考慮して選ぶことが大切です。

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